東京都大田区の小さな着付け教室「わのわ」です。気軽に着物を楽しんでくださる方が増えることを願いつつ、着物周りのあれこれを綴ります。
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



/ - / - / -
<< 超撥水足袋カバーで雨支度 | main | レースの半衿 >>
引く・繰る・紡ぐ・績む
JUGEMテーマ:着物 きもの

先日投稿した繭玉とまゆ人形の記事で、

煮た繭からそのまま糸を引いた生糸で白生地を織り、その後、染めを施す「柔らかもの」
繭を広げた真綿から糸を紡ぎ、染めた糸で織り上げる「紬」

と書きました。

今日は、この糸作りについてもう少しお話したいと思います。

タイトルにある「引く」「繰る」「紡ぐ(つむぐ)」「績む」は、糸作りの方法を意味していますが、私がこれらの違いを理解できたのは、比較的最近のこと。皆さんはご存じでしょうか。

糸を「引く」

繭を煮てふやかし、糸口を見つけて糸を引き出すこと。

繭から直接糸を引くには、繭の品質がよいことが条件となります。

糸を「繰る」

繭から引いた糸を数本まとめながら撚りをかけて巻き取ること。

繰糸(そうし)とも言われ、現在は、自動機械式が主流です。

この糸を引いて、繰るという一連の作業が柔らかものの材料になる生糸の作り方です。細くて、均一な太さの糸を作ることができ、精練すると絹ならではの艶やかさが感じられます。

片方の手で引いた数本の糸に撚りをかけながら、もう片方の手でその糸を巻き取る「座繰り」は、いまでは貴重なものですが、手仕事だからこそ、ところどころにできる節が個性ある風合いを醸しだします。

糸を「紡ぐ(つむぐ)」

繭を広げて綿状(真綿)にしたうえで、その繊維を撚りながら糸にしていくこと。

こうして作られるのが紬糸、その紬糸を使って織られるのが本来の紬です。

糸は太めで、表面の凹凸が空気を多く含むため、ほっこりとした温もりが特徴です。座繰りと同じように、こちらも手紡ぎした場合は、アトランダムに節ができます。

汚れや穴、変形などがあるくず繭や、二頭のお蚕が吐く糸が絡んでいる玉繭など、繭から直接糸を引くことができないものを無駄にしないため、養蚕農家によって考えられたエコロジカルな方法です。

そして、もう1つ。

糸を「績む」

麻布、芭蕉布、科布、藤布など、植物の表皮を細く裂いたあと、唾で湿らせながら撚って糸にしていくこと。

いわゆる自然布を織るための糸の作り方です。大変な労力を要する作業なので、一行で書いてしまうには申し訳ない気がします。

糸を作るという作業にこれだけの技術を使い分け、日本語を使い分けていることにも驚きますが、そこに日本人の繊細さが投影されている気もし、感じ入るものがありました。奥の深いテーマだと思います。

[晴れ]



※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※

最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました

にほんブログ村のブログランキング「着物・和装(教室・業者)」に参加しています
1日1クリックいただけると嬉しいです!
順位もご覧いただけます

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装(教室・業者)へ
にほんブログ村

お時間がありましたら、右サイドのバナーからHPもお訪ねください♪
お待ちしています



22:44 / 六段目 着物周りのお勉強 / comments(0) / -
スポンサーサイト


22:44 / - / - / -
COMMENT









© わのわ
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ 当ブログ内の写真や記事の無断転用はご遠慮ください 当ブログのコメント欄は承認制です。記事の内容と直接関係のないものは承認いたしかねますので、予めご了承ください

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎


着付け教室「わのわ」HPは
こちら↑のバナーから♪

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装(教室・業者)へ
にほんブログ村ブログランキングに参加しています

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎


◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎