東京都大田区の小さな着付け教室「わのわ」です。気軽に着物を楽しんでくださる方が増えることを願いつつ、着物周りのあれこれを綴ります。
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白洲正子著「きもの美 選ぶ眼 着る心」
JUGEMテーマ:着物 きもの

今日から8月ですが、連日の暑さをすれば、心はとうの昔に真夏です。

「外出はなるべく避け、涼しい室内に移動してください」などと書かれたメールを受け取る日が多いためか、最近、意外にも読書熱が高まっています。

久しぶりに読み返した一冊がこちらです。


白洲正子著
「きもの美 選ぶ眼 着る心」
(光文社 2008年1月)

白洲正子さんが銀座で染織品や陶器、ガラスなどを扱う「こうげい」という店舗を切り回していらしたのは皆さまご存じのことと思います。

その「こうげい」でやりたいことの一つをこんな風に書いておられます。

「私がやりたいことは他にもあります。既にやっていることなのですが、安いものから高いものまで、同等の趣味で、統一することです。」

着物に限らず、私がモノ選びで一番重要に思っているのが、自分の趣味、好みを大切にし、常に同じ感性を持つこと。

これを守ると、選んだモノが自然と調和して、値段に関係なく、それぞれが胸を張って自分の役を果たしてくれる気がします。

以前、読んだときもここに目を留めてそうしてきたのか、記憶は定かでがありませんが、とても共感できる内容です。

そして、もう一つ、こんな文章も心に残りました。

「いい職人が荒く縫うのは、これはきものばかりとは限りません。パリやイギリスの洋服でも同じことで、おおざっぱですがきまり所はしっかりしている。それ以外の所は、荒い仕事の方が伸縮がきくから、着た場合楽なのです。きものの着方にもそれと似たものがあります。ぎゅうぎゅうしめ上げる必要はみとめません。むしろこれには慣れを要しますが、楽に着て、おはしょりだけしっかりしめれば、先ず着くずれはしないしょう。きものの好みと同じように、これもきちんとしすぎたのでは、親しみがわきません。よろず物事は、少し間が抜けた所がいいのです。」

渾身の力を込めて帯を締め上げる生徒さんに、そんな必要はないと何度伝えているでしょうか。

誤解されている方が本当に多いですが、これは私の実体験からも間違いのないこと。

メリハリを付けた着付けは、思いの外、体をラクにしてくれます。

もし、それが少し間抜けだったとしても、苦しさから解放されるのなら、万々歳でしょう。

「私がきものを好きになったのは、もしかすると、外国育ちだったからといえましょう。」という一文から始まるこの本には、着物を特別視せず、自然と慣れ親しむ中で得た著者の豊富な知識が詰まっています。

1962年発行の書籍が文庫化されたものなので、今から53年前に書かれたことになりますが、全く古さを感じさせないのは、著者の眼の高さでしょうか。

[晴れ]


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