東京都大田区の小さな着付け教室「わのわ」です。気軽に着物を楽しんでくださる方が増えることを願いつつ、着物周りのあれこれを綴ります。
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薩摩絣のふるさと
JUGEMテーマ:着物 きもの

鹿児島空港から車を走らせること約1時間。

宮崎県の都城(みやこのじょう)と聞いて、「ピン」と来る方もいらっしゃるでしょうか。

地球儀印の証紙で知られる鹿児島県奄美大島、そして、旗印の証紙で知られる宮崎県の都城。

いずれも大島紬の産地として知られていますね。
でも、都城には忘れてはならない織物がもう一つあります。

「薩摩絣」です。

薩摩絣は、綿さつま、薩摩木綿、本薩摩などとも呼ばれるとおり、木綿の糸で織られています。

しかも、木綿のダイヤモンドと比喩されるほどの実力派。

とても細い糸が使われているので、絹と見紛うほどの光沢としなやかさがあり、大島紬と同じ締め機を使って織り出される絣模様の精緻さも見事なまさに木綿の最高峰的存在です。

今回、伺ったの東郷織物さんは、戦後、薩摩絣の第一人者とされる永江明夫さんが鹿児島から工場を移して興されたのだそうです。

呉服店では「これが木綿だろうか…」とため息交じりに眺めるばかりだったので、今回、鹿児島に旅行することにした際、どうしても足を延ばしたかった場所でした。

薩摩絣と大島・夏大島、それらの残布から生まれた着物や洋服などが並ぶNAギャラリーと併設されている手織りの工場を拝見しました。

工場には20台近くの織機が中央の通路を挟んで左右に列をなし、その日は約半数くらいの機で織り子さんが作業をしていらっしゃいました。

整然と並んだ機は、その一つひとつが織り子さんの使いやすいように整備され、まるで専用のコックピット。

織り子さんは、リズム良く手と足を動かしながら、少しずつ織り上がる反物とまっすぐに向き合い、時折動きを止めて、反物に浮かぶ模様を丁寧に確認し、微妙な調整されていました。

システム制御された機械織りが常に一定の強さで糸を打ち込めるのに対し、人力による手織りには、どうしてもばらつきがあります。

そのばらつきが柔らかな風合いにつながるのだそうです。

ひと目ひと目に責任を持って、納得いくものを完成させようという織り子さんの強い気持ちは、表現者たる作家ではなく、技術・技能の達人たる職人の心意気のように感じられました。

かなり舞い上がっていたようで、写真を撮り忘れましたが、あの光景は胸に焼き付いています。

自分が着る着尺、自分が締める帯、それを自分で織ることができる日は果たして来るでしょうか。

[晴れ]


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22:06 / 四段目 着物・帯・小物の愉しみ / comments(0) / -
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